●天日干しのお米

 天日干しのお米(自然乾燥米)は、時間も手間もかかるゆえに最近は一部の地域でしか見かけなくなってきました。我孫子は手賀沼と利根川に挟まれた古くからの穀倉地帯でもあります。同時にベッドタウン化が進み、大部分はコンバインによる収穫と火力乾燥が一般的です。
 私たちの農園のある地元布佐(北郷・江蔵地地区)でもバインダーを用いて稲刈りをしているのは、私が知る限り3軒だけです。稲架がけをする農家に至っては、とうとう我が家だけになってしまいました。我が家では1町1反(約3,300坪)の圃場すべてを天日干しで作っています。


…なぜ天日干しにこだわるのか

 一言で言っておいしいからです。その昔、雨が続いたときに、火力乾燥機で生乾で乾燥してもらったことがあるのですが、艶や香りはもちろんですが味が全然違いました。コンバインで刈り取り、すぐに乾燥して、乾燥が終わると間をおかずに籾摺りをする。いわゆる現在主流のやり方です。
 このことがあってから、ずっと天日干しにこだわってきました。
 天日干しには火力乾燥では得られない何かが宿っています。稲は刈り取られてもまだ生きています。葉は光合成を続けていますから最後の力を振り絞って養分を籾に移動しようとします。また、籾だけを干すのと違い急激に乾燥しませんから、籾の割れも少なくなります。脱穀後に庭干しをしますが、このときもゆっくりと水分が抜けていき、「ぬくとい」温度で籾は乾燥されていきます。乾燥後はいったん貯留され、籾摺りまで1週間程度テンパリング(調湿)されます。
 農園『花囲夢』にはコンバインがありませんから、どうあっても天日干ししかできません(笑)。
稲架かけ 天日干し




価格表

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   商  品  名
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荷  姿
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税込み価格
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   摘      要
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 天日干し コシヒカリ(精米)  4kg入り 2,016円  ※kgあたり504円。(精米代はサービスです)
   9kg入り 4,536円  
   約27〜28kg入り 13,860円  (玄米30kg分)
 天日干し コシヒカリ(玄米)  4kg入り 1,848円  ※kgあたり462円
   9kg入り 4,158円  
   30kg入り 13,860円  
 天日干し あきだわら(精米)  4kg入り 2,016円  ※kgあたり504円。(精米代はサービスです)
   9kg入り 4,536円  
   約27〜28kg入り 13,860円  (玄米30kg分)
 天日干し あきだわら(玄米)  4kg入り 1,848円  ※kgあたり462円
   9kg入り 4,158円  
   30kg入り 13,860円  
 天日干し こがねもち(精米)  2kg入り 1,008円  ※kgあたり504円。(精米代はサービスです)
   9kg入り 4,536円  
   約27〜28kg入り 13,860円  (玄米30kg分)
 天日干し こがねもち(玄米)  30kg入り 13,860円  ※kgあたり462円
 天日干し 黒米(玄米のみ)  100g入り 162円  ※在来種の黒いもち米です。うるち米4合あたり大さじ1杯程度混ぜてすぐ炊けます。
 天日干し 赤米(玄米のみ)  100g入り 162円  ※赤い色のうるち米です。白米に1割程度混ぜて炊きます。
  少し硬めなので鍋で煮だした方が色・食感とも良いです。
 天日干し 香り米(玄米のみ)  100g入り 162円  ※はまかおりという品種の香るお米です。白米に1割程度混ぜて炊きます。


※お米は重いので、送料が高くなります。ですから玄米、精米とも1キロ単位の注文に応じます。お問い合わせください。
※注文を受けてから、精米してからお届けします。
※年末に限り、餅(お供え・丸め・伸し)の販売も致します。お問い合わせください。
※市内の方には直接お届けします。
※年間契約の場合、お取引量に応じて値引きします。お問い合わせください。




■主な田んぼの仕事■
秋耕い
秋耕い(11月)

 田んぼの藁を片づけた後に、田を乾かすために耕します。本当は稲刈り後すぐに耕耘することが望ましいのですが、なかなか出来ません。年内には終わらせるようにします。なるべく浅く耕しますが、何年かに1度は深く耕します。
寒起こし
寒起こし(1月)

 田んぼが乾いたら、除草のためにもう一度耕します。出来るだけ乾燥させることで地力の窒素を引き出します。時に冬場に雨が続くことがあって、このような場合には2月までずれ込むことがあります。
種籾浸透
種籾浸透(3月)

 自家採取した籾は、唐箕選をした後、種まき機が通りやすいようにノギを取るために家庭用の餅つき機に入れます。その後、浸水をさせます。普通、種籾は普通100時間程度水に浸してから40度ぐらいの温水にて発芽させます。我が家では井戸水を使用しているので、充分(150時間ぐらい)に水に浸してからそのまま蒔きます。
種まき
種まき(4月)

 4月に入ってすぐに種籾を苗箱に蒔きます。家族総出の大仕事になります。水に冷やした籾を引き上げ、日陰で半乾きに乾かした後、種まき機にて1箱150g程度の密度で蒔きます。その後灌水をして、覆土したらハウス内に並べ、保温のためのシートをかけます。発芽したら丈夫に育てるためにある程度芽が伸びたら保温シートを取ってしまいます。ハウスは無加温なので戸を閉めたとしても保温シートを取ると夜は温度が下がります。気をつけないと遅霜にあたることもあるので、判断が難しいです。
種まき 種まき 種まき
春耕い
春耕い(4月)

 代かきの前にもう一度耕します。春までに降った雨で土が固まっていますから、水をよく浸透させるために必要です。だいぶ草が生えてきましたが、この耕耘の後は水が入るため、水田雑草しか生えることが出来ません。
水入れ
水入れ〜代かき(4月)

 田んぼの水は、利根川水系の井戸水です。とても冷たくて気持ちいいです。3反半(約1,000坪)の田を満たすには3日程度かかります。
 代かきは、水がひたひたになった頃に2回に分けて行います。代かきが足りないと水保ちが悪くなり、掻きすぎると水はけが悪くなります。また、均等に生育させるためには田面を均等の高さ(100mで3センチ以内)にする必要がありますから、大変な作業です。ドライブハローという作業機を取り付けて、より浅くして行います。
代かき 代かき
田植え
田植え(5月)

 乗用式の田植機を使って、田植え・施肥・除草剤の散布を同時に行います。6条植えですから、仕事がとても速いです。やり方によっては、1町歩を1日で植えることも出来ますが、半分ぐらいのスピードでゆっくりと田植えをしています。作業をしやすくするために田植えの前に張っておいた水を少し落とします。
生育
生育(5月〜8月)

 あとは水管理が毎日続きます。天候と育ち具合を見ながら、田の水位を1センチの単位で上下します。植え付け時は深水としますが、後半は酸素の供給も兼ねて浅めにします。あまり水が多いと特に肥料が効いてきたときに根元が締まらずに徒長を続け倒れやすくなります。
生育中 生育中 生育中
出穂
出穂(7月)

 稲は7月下旬から8月にかけて、穂を出すとともに、白い花を咲かせます。この花は朝方の2時間程度しか見ることが出来ない1日花です。風媒花なのでほぼすべてが実を結びます。これからは大きな葉が蓄えてきた養分を実に移す仕事が待っています。
登熟
登熟(8月)

 8月に入ると、日一日と穂に実が入っていくのが分かります。自然と垂れた稲穂は、もうすぐ刈り取りの時期を予想させます。
 穂も黄色くなり充分に熟しているように見えるのですが、刈り取り1週間前の写真です。早く刈りすぎると実入りが悪く、青米が多くなります。
稲刈り
稲刈り〜田んぼで自然乾燥(9月)

 いよいよ稲刈り。バインダーという手押しの機械を使って刈り取ります。刈り取った束は、田んぼで「かっ干し」にするか、「稲架(おだ)がけ」にします。天候と田面の乾き具合によって使い分けています。稲架がけした米は、徐々に水分が抜けていきますが、同時に葉に残った最後の養分を籾に移動させます。かっ干しの場合には、気温の変化と風の具合によって、半日から1日田んぼで乾燥します。その後、籾は庭で天日干しされます。乾燥機による乾燥と違って太陽熱を使っての乾燥は石油エネルギーを消費することなくエコロジーです。状況に応じて、かっ干し、稲架がけのみ、庭干しを組み合わせます。
 
稲刈り直後 かっ干し
稲刈り直後 かっ干しによる乾燥
稲架かけ 稲架かけ
稲架かけ 稲架かけ完了

脱穀(9月)

脱穀  乾燥が済んだ稲束をハーベスタという移動式の脱穀機を用いて脱穀します。稲刈りから乾燥まで2〜3日かかります。人手にもよりますが、2人の場合だと1日に1反歩(300坪)程度しか作業できません。
ハーベスタ 余談ですが最新式のコンバイン(稲刈りと脱穀を同時に行う機械。1500万円ぐらいします)だと1町5反(4500坪)を1日で刈れるそうです。コンバイン以外にも、搬送用のトラックや大規模な乾燥設備が必要になります。仮に自前で持つには億に近いお金がかかりますから、20町歩程度の規模をこなさない限り元は取れませんね。
天日干し
天日干し(9月)

 かっ干しで乾かした場合も稲架かけの場合にも水分が多い場合には、庭で天日で乾燥させます。
 稲架(おだ)がけした場合には、籾は外側と内側で乾き方が違ってきます。田んぼにかっ干しした場合は、返すのが遅れると水分で蒸れてしまいます。籾を庭で干す場合でも乾かしすぎると籾が割れてしまいます。晴れた日で風のある日だと良く乾きます。
 庭での乾燥は、ほどほどに乾燥させておいて、暖かい籾のまま袋の中で調湿します。籾摺りまでに雨が続くなど、水分が戻る場合もあります。このような場合、必要に応じて2回干すか、乾燥機を用いて再乾燥しています。乾燥機を用いるのは水分量が16%〜17%の間にある場合だけです。

籾摺り(9月〜10月)
籾摺り  茨城から北では籾のまま保存する家もあるようですが、一般には玄米で流通しています。籾摺りは籾から殻を取って玄米にする行程です。庭干しからの取り込みの際に時間がかかるため、同一圃場であっても袋毎に乾燥度合いが微妙に異なります。圃場別に乾燥機に張り込み、送風するとともに籾を循環させます。乾燥度合いを計測した後、籾摺りをします。
籾摺り  コシヒカリ玄米の出来上がりです。玄米はトラックで運び、土壁で出来た納屋にある専用冷蔵庫に入れて、温度15度、湿度70%の一定の環境にて保管します。籾すりは秋以外にも春先と夏にも行い、できるだけおいしいお米になるようにしています。




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